校長あいさつ
理事長・校長 池田 由實
1967年に書かれた「私学の歴史」(新日本出版社)によると、その進歩の伝統は次の三つに要約されると書かれています。「一つは、ひろく勤労人民に学問と教育を開放してきたこと、二つは、政府の干渉にたいし学問と教育の独立を守ろうとしてきたこと、在野精神の形成、三つは独特の学風、独自のすぐれた教育方法の採用、それによる学問と教育の進歩への貢献」。
特に、「独立(independent)」「私的(private)」は私学の命題だと考えています。
さて、本校は開校より「21世紀のリーダー」の育成をスローガンに「知・徳・体」ともに逞しい若者を輩出してきました。
昭和61年の中学校開校から、高等学校設置の過程では、筆舌に尽くし難い試練を経て現在の鹿児島市西別府町に念願の高等学校を設置しました。「0からのスタート」という意味では、「九州で一番新しい私学」であります。 平成3年の高等学校設立、平成7年の小学校設立においても、「学園理事会、後援会、教育後援会、卒業生、学園関係者・そして多くの池田学園支援者の皆さん」の後押しを頂いた感謝を忘れておりません。そのご恩返しは、これからの社会に有為な若者を育てることだと肝に銘じております。
一方で、在校生・卒業生の人生を応援し続ける学園であることにおいて「日本一」でありたいと思っています。私学の「存在意義(identity)」の尺度は「教育内容」とその結果である「卒業生」に他ならないからです。皆卒業生が「21世紀のリーダー」となるべく、在学中のみならず、社会に出た後も全力で叱咤し激励したいと考えています。
わが国の著名な私学がそうであるように、わが「池田学園」も悠々とした「独自の時間」を刻みます。そして、在校生・卒業生の雄飛をひたすら祈っています。